光高校の事件に思う。
2005年 06月 11日
(Yahoo!newsより)
『教室に爆発物、58人けが 投げた高3男子逮捕 山口の県立高校』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050611-00000018-san-soci
<高校爆弾事件>逮捕の生徒、買った花火の火薬で自作
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050611-00000014-mai-soci
山口県の高校でこんな事件があったとの事。
授業中の教室に、自作の爆弾を投げ込むなんて、前代未聞です・・・。
死者が出なかったのが、せめてもの救いです。
事件を起こしてしまった高校三年生(18)の人物像は、まるでお決まりであるかのように、「おとなしく、目立たない子」だったといいます。教師(もしくは親)にとって、「手のかからない子」だったのでしょう。
こうした突発的な最悪の事件を引き起こしてしまうのが、みるからに不良な少年、ではなく、傍から見ると「いい子」な少年が多いのは、何とも皮肉な事です。
今まで問題も起こした事も無く、平穏な生活。それを一瞬にして崩してしまう過ちを犯してしまう、「いい子」。事件の被害者のみならず、犯人のご家族の心の痛みは並み大抵のものではないと思います。
地学になぞらえて話をすると、
『火山の噴火』には大きく分けて、2通りあるそうです。
①コンスタントに噴火する
・・・溶岩の粘度が低く、マグマの上昇=即噴火。マグマによる被害はあるものの、予想外に大きな被害が出る事はさほど多くないとか。(例:ハワイのキラウェア火山など)
②突発的に噴火する
・・・溶岩の粘度が高く、マグマが上昇しても、流れ出す事ができず、火口付近で溶岩ドームを形成する。そして、そのドームが限界まで大きくなり、崩れる時に「火砕流」が発生。いつ発生するか予測しにくく、ひとたび噴火すると大規模な被害になりやすい。(例:雲仙普賢岳など)
この「①」が常にグレちゃってる不良高校生達、「②」が今回の事件のような少年のキレ方という様にも考えられます。どちらにしても、怒りや不満を限界まで貯めてしまう人の「キレた状態の怖さ」は、計り知れないものがありますし。
それに、私個人としては、多少語弊もありますが、
引きこもり気味な少年よりも、
ある意味ちょっとグレた少年の方が健全な気がしています。
私がバイトとして働いていた店には、何人かの不良じみた高校生がいました。
彼らはたばこを普通に吸っていて、バイクに乗る奴、授業サボる奴、酒を飲む奴、色々いましたが、彼らの中にも、彼らなりに「礼儀」や「信条」「義理」といったものはあるようです。
普通に進学校に行っていた私には、到底理解できないような世界なわけですが・・・。
実際、彼らの仕事ぶりを見ると、多少遊ぶ時もありましたが、基本的に与えられた仕事は真面目にこなしていました。それに、将来の展望もそれなりに持っているようで、皆、口を揃えて「フリーターにはなりたくない」と言ってました。
まぁ、グレているのが決して良い訳ではありません。(実際に悪事をやる絶対的な数は不良が多い)しかしながら、もっと問題になる子は、周りと思うようにコミュニケーションが取れず(or取ろうとせず)孤立して精神的に追い詰められる状況になっている子だと思います。
まぁ、早い話、ストレスを溜め込むくらいなら、上手く発散させる場所をどっかしらに持て、という事ですね。・・・それで、グレちゃう高校生が多いのかは知りませんが・・・。
全ての少年達が、グレなくても心のケア(ストレスの解消)が出来る世の中になって欲しいものですが・・・。