「残念なこと」という話では済まない。(「隣町」で新基準値超)
2012年 04月 05日
残念ながら、これは事実です。まずはご一読を。
千葉産タケノコなどセシウム新基準値超 4月採取で初
千葉県は4日、市原市と木更津市で3日に採取したタケノコの出荷前検査で、1キログラム当たりそれぞれ110ベクレルと120ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。一方、宮城県は、村田町で2日に採取した原木シイタケ(露地栽培)から同350ベクレルのセシウムを検出したと発表した。
厚生労働省によると、4月1日以降に採取された食品で、1日施行の新基準値(一般食品は1キログラム当たり100ベクレル)を超えたのは初めて。千葉、宮城両県は出荷自粛を要請。いずれも市場には流通していない。
同一県内の複数の産地で基準値を超えたため、政府は5日にも千葉県に対し、市原、木更津両市産のタケノコの出荷停止を指示する方針。宮城県では既に白石市など2市2町の露地栽培の原木シイタケが3月までに暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を超え出荷停止となっており、政府は村田町産も対象に加える。
千葉県によると、県内では香取、流山、印西の3市のタケノコも既に3月の検査で新基準値を超えたとして出荷自粛を要請している。
■出典■中國新聞
【外部リンク】http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201204050117.html
いすみ鉄道沿線を良く訪れている人なら、ピンと来るはずです。
市原市と木更津市は、大多喜町の近所です。
当方が何を言いたいか、おわかりでしょうか・・・?
決して他人事ではないってことです。
えーと、ザッと検索をかけて見つけた所によると、大多喜町のタケノコは基準値内のようです。
【PDF注意】http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000251lk-att/2r985200000251p9.pdf
No.233にありました。(今年3/12採取、3/13測定とのこと)
・ヨウ素131 < 1.5Bq/kg
・セシウム134 9.7Bq/kg
・セシウム137 12 Bq/kg
↑これをどうやって合算するのか、まだ知識がなくて書けませんスンマセンorz
ただ、大多喜町のどこで採ったものなのかが上記の表だけでは分かりません。大多喜だって、いすみ市に近い側から市原市に近い側まで様々ですから、どの地区で採ったものなのかが分からないと安全とは言い切れないかもしれません。だって、「隣町」でアウト判定が出ているんですから・・・。
平沢のタケノコを安心して食べられるようにするには、測るしかありません。
もし不幸にも出てしまったとしたら、現実を受け止めるしかないんです。
マスコミは「基準値が大幅に厳しくなって」と書いていますが、
実際の所「これでもまだ甘い」という部類と言えます。
(チェルノの被害を受けたベラルーシ辺りでも、基準値80~100くらいです。
昨年度までの基準値は、食うものがなくなったら困るという事で設定していた
あくまでも緊急の基準です。本当は半年くらいで下げるべきだったろうとも言える
世界の一般常識的にはクレイジーな基準だったということでしょう。)
ダメなものはダメなんです。(それでも自家消費したいという人は、リスクをきちんと承知[覚悟]した上で食べて下さい。それしか言えません。)
だから国は、ちゃんと仕事をしろと。
ある程度予想はしていたものの、当方も正直ここまで酷くなるとは思っていませんでした。というか、思いたくはありませんでしたし。千葉県南部は比較的線量が低いとされています。それでも、こんなのが出るんですよ?信じたくないですよね。
沢山の人にお越し頂いていることも重々承知ですが、こんな事実があると言わざるを得ません。安易に「食べて応援」なんて、やっぱり言えません。当方はそんな偽善のような言葉は振りかざしたくありませんから。(自称一番弟子のアカウントでは、産直フェア系の告知はほとんどRTしていません。申し訳ないのですが、意図的にそうしています。こういう「有事」ですから。)
いすみ鉄道沿線を応援する者として、心が痛いです。
恐らくこれから更に長い長い闘いが待っているのだと思います。争いのないムーミン谷には相応しくない言葉ですね。それにしても、この目に見えないものとどこまで対峙していかなければならないのでしょう・・・。
こんな鬱になることしか書けなくてスンマセンorz
でも、この問題と向き合わない事には、本当の意味での観光地復活はないと思います。
どっかのどなたかは「昨年は残念なことがあって・・・」と話していましたが、悠長な事はもう言っていられなそうです。(あの手の発電所的な問題は)餅は餅屋にしても、共に考えて行動していかなくてはならないのは変わりません。
―いずれにせよ、問いかける言葉はただ1つ。
「その食べ物、あなたのお子さんに安心して食べさせることができますか?」―
ガッチリした答えは出ませんが、今夜はここで提出。