心の片隅に。。。(・∋・)
2017年 08月 29日
初めて行った映画館はこじんまりとしていて、まるでライブハウスのようでした。
「シネマ・チュプキ・タバタ」という映画館です。
で、今回見たのがこちらでした。ライブハウスのような佇まい(・∋・) pic.twitter.com/mIFEIKfjOB
— そいちきん(・∋・)<い鉄子同人区 (@soychicken) 2017年8月27日
タイムラインでも何度も耳にしているタイトルでした。
時代は第2次大戦の終戦間近で、広島が舞台になっています。小学校の時に読んだ(と思う)「はだしのゲン」とか昨年訪れた広島の資料館の印象とかがあって、観に行く話があるまではどうも見に行きたいというところまでは至れませんでした。ぶっちゃけ、見るの辛いかもというのが先に来てしまって・・・。シートに座って上映が始まった時は、割と身構えていたような気がします。
でも、上映が始まってからの印象は予想外のものでした。
のどかな海と渡し船がゆっくりと行き来する情景。
戦争なんてどこにあるのだろう?と思わせるような穏やかな冒頭でした。
少女が次第に成長していくうちに足音はヒタヒタと近づいていきました。
倹約とか配給とか憲兵とか。
歴史の授業で聞いた言葉が幾つも出てくるようになりました。
次第に質素な食事になっていくのも垣間見えました。
後半になるにつれて辛いシーンもありましたけど、
何故なんでしょう?悲壮感は見当たりませんでした。
やりきれない気持ち、言葉にならない無念、そういったっものは勿論沢山感じ取れましたが。
限られた資源の中でいかに美味しいご飯を作るか。
物の乏しい中でも楽しみを見つけるか。
どこかのほほんとした雰囲気の主人公が、暗い世相を中和するかのような役割を果たしています。
でも、彼女は単にのほほんしているのではなくて、ホントは色々思案している気がしました。
日々を楽しもうと懸命に働く一方で、人には明かさない悩み・想いも抱えているんだろうと。
彼女はノー天気なのではなくて、人にはそれを見せないように生きているように思えました。
様々な出来事がある中で、良き妻であろうと努めて振舞っていた(ように見えた)彼女。
次第に彼女は夫と色んな感情をぶつけ合うようになっていくシーンがありました。
ああ、そうだよね。夫婦になるってそういうことだよねと何となく納得したりもして。。。!
この作品の感想は一言ではとても言い表せません。難しいです。
とりあえず見終えて思ったことは、
自分の平和な日常の尊さの実感と「そうだ実家行ってこよう!」でした。
話を元に戻して(・∋・)
同じような時代を扱った作品の中で、比較的共感しやすいと感じました。また、設定や物語自体は本当は重く辛い物もあるにも関わらず(彼女は実家の家族を何人も亡くしました)、その辛い出来事を自然に受け止めることができるような作りでした。何て言っていいか難しいんですけど、人々の感情が繊細に描かれている一方で、歴史の流れを淡々と実感させているような構成なのかもしれませんね。とても良かったと思いますし、重いテーマであっても極端なショックやストレスを感じることがあまりなかったように思えました。不思議なくらいに。
恐らく戦地に赴かず、日常生活を送っていた一般的な人々の感覚をメインに描かれていたので受け入れやすかったんだと思います。最近景気もイマイチだし、食料の種類も乏しいし何かちょっと貧乏だけどまぁ楽しく生きている。でも気が付いたら少しずつ奴等の足跡が近づいてきて、世相が変わっていった。何なんだろうなぁ・・・?そんでもって災厄が起き、しばらくしたら一方的に終わっていた。心の中で色々思案して生きていた彼女がラジオを聞いてマジギレしたことこそが、彼女が本当は聡明である証なのかもしれません。そこまで深く考えていなかったら、憤ることもないでしょうから。
戦争が起きる。天災害が起きる。
世界では色んなことが起きています。
今、命があって生きている人間は、それでも生きていく。
自分なりに居場所を見つけて、想いを抱えて。
家族がいて、友人がいて、仲間がいて。
穏やかな日常生活が送れることは実はとても恵まれているのだということ。
自分一人では正直世界をどうにかできる訳ではない。
だから、せめて自分が守れるものは守って生きる。
当方が思うのはそのくらいです・・・。
戦争や貧しさを無条件に受け入れるというのではなくて。
日常生活を粛々と送ることも、反社会組織への抵抗の1つになるとどこかで聞きました。
町の中に居る一般的な人々があの時代にどんな風に生きていたか。
それを描きたかったのではないかとも思いました。
この話について、とりとめのないことしか書けませんが・・・今だからこそ、この作品を観る意味はあるとも思いました。業務で精神をすり減らしているので辛いドラマは見たくない!派の当方でも最後まで不思議なくらい穏やかな気持ちで観ることができた作品でしたから、十分に良作だと思いますよ。映画を観た翌日、いつもの通勤電車に乗って、何故だか見慣れた光景が愛おしく見えてきたりしました。まぁそこまで言うとちょっと変ですけどねwでも、何かしらこの作品から感じ取れたんでしょうね。
* * * * *
9/9(土)がどうのこうのという話がありますね。ええ、一応耳にはしていますとも。
こればかりはどうにもならないかもしれないので、まぁいつも通り過ごすだけです。
果たして、飛び道具が直撃するのが先か?直下型が直撃するのが先か?
どちらでしょうねぇ。
いずれにせよ、都心の地震についての懸念が消えることは今もありません。
3月のあの日から1年くらいの、怯えた感情はもう一応消えましたけど。
ちなみに9/9(土)はピアノの会のOB会です。そろそろメール出さなきゃね。
なんというテケトーな〆w
また駝鳥文で野生解放でした(爆)提出。